私の大学では、あまり広くはないが個人の研究室が与えられています。ただ夏場はアリやゴキブリなど虫が出るので、口に入るモノを置いておけません。またネットの回線が学生と共用のため重かったり、ポートの設定のためか大学外に用意したVPSなどのレンタルサーバの利用に不都合があったりして、私的にはあまり仕事になりません。そのため、仕事は自宅の書斎でやっていました。
ところが昨年の9月に、仕事でよその大きな大学を訪問する機会があり、研究環境についても見せてもらいました。驚いたことに、非常に設備などが整っている大学なのに、研究室は共用が多く、一人一室を与えられている教員は少ない様子でした。
かりに虫が出たとしても、一人に一室研究室が与えられている私の大学はそれなりに環境がよいことが分かりました。
それで考え直して昨年の秋に、仕事は大学の研究室で行うように生活スタイルを変えようと考えました。とりあえず研究室の机の位置や向きなどの模様替えをして、仕事に集中できるような配置にしました。
このようにして、いざ仕事を研究室で行うようにしてみると、案外快適に仕事が進みます。特にA3の大きなカラーレーザプリンタが壊れてしまって、いちいち教室に印刷に行っていたので、A4のカラーレーザ複合機に交換したことと、VPSを操作するときだけスマホでテザリングするようにラップトップを使うようにしたことで、がぜん仕事がしやすくなりました。それ以外にも、必要なモノは徐々にそろえていきました。
そんなこんなで、昨年の11月頃からは「仕事は研究室で行い、自宅になるべく仕事を持ち帰らない」というスタイルが定着していきました。その分。当然大学での滞在時間は増えましたが、同じ仕事をやっているのに今までは自宅でおこなっていたので、他人から見ると大学にいつもいない教員のように思われていたと思いますが、今は大学によくいる教員に変わったと思います。
これがここ暫くの私の「働き方改革」です。