藤井聡太 棋聖 誕生!

ここのところ 新型コロナの感染蔓延や日本各地での水害 などの暗いニュースが多いなか、こんばんの藤井聡太 七段が 渡辺明 棋聖を破って新しく棋聖になり、これが30年ぶりの記録更新という快挙だという ニュースが飛び込んできて、久しぶりに気分がスーッとしました。

実は藤井棋聖は 私の娘と同じ歳(正確には誕生日が3日違い)ということもあって、彼が14歳の時の「29連勝(公式戦連勝記録歴代単独1位)」の頃から「凄い人が現れた!」と思ってひそかに応援していました。彼は21世紀生まれの純粋なデジタルネイティブということもあり、AIを使って棋譜を研究しているらしい ということも聞いていて、将棋の世界の新人類なんだろうなぁと思っていました。また、インタビューを受けている時の 彼の実年齢を感じさせない落ち着いた話しぶりにも驚いていました。

これからもどんどん記録を破って 強くなっていくんだろうなぁという予感がします。彼のように、若い世代の人たちが まっとうに伸びていくのを見るのはとても気持ちのよいものです。

「人間とAI」だって

今年度から「哲学(人間とAI)」という科目を担当することになりました。研究分野が情報系なので、AIを中心に それと人間との関係を哲学的見地からも検討しよう、という内容を任されたと思って いままで6回授業をしてきました。

まず 哲学ってどんな学問かを考えた後、古代ギリシャ・中世・近代・現代とすごく大雑把に区切って その時代時代の常識とその時考えられていた哲学者を紹介しながら、哲学の歴史の流れを 学生と一緒に考えてみました。

哲学が一区切りしたあと、AIの導入として AIから連想すること・そのAIと人との関係性 について話し合うところまできました。ここまではすべてZoomの遠隔授業で行いました。これからしばらくはAIについての検討をしようと思うのですが、対面の授業になるので もう少しやりやすくなるかな と思っています。

ところで哲学分野のことを話していて、古代ギリシャ⇒中世(キリスト教中心の時代)⇒近代(自然科学の萌芽した時代)となったとき、私的にはキリスト教中心の時代が千数百年続いて、そのあいだ特段の哲学者もそんなに現れず いわゆる暗黒の時代だったと、高校までの世界史レベルの知識しかない私は思った訳です。日本や中国を含めたアジアではこの時代もいろいろなことが起こっていたのに、ローマ帝国を中心とした地域では 人々はキリスト教を信じて疑わない長い時代が続いたと私は認識しています。この千年以上の間 人々はどんな生活をしていたのかとても知りたい気がしてきました。日本の教育においては、この時代の西欧社会をキリスト教とローマ帝国という形で教え、実際にはいろいろな事件があり いろいろな人々の営みもあっただろうと推測されますが、そのことを教えていないだけなのかなぁ、と勘繰ってしまいました。ちょっと調べてみたいと思いました。

遠隔授業の準備

 4月の下旬に「5月11日から遠隔授業を始める」ことが決まり、そこから遠隔での授業が落ち着くまでのドバタバをちょっと披露します。

 まず上層部が、教員の連絡は「Microsoft Teams」,LMSとしては「Google Classroom」,実際の授業は「Zoom」をそれぞれ利用することを決めました。これが4月下旬です。
 それからそれらを実際に利用してみて使い方を覚える作業が始まりました。私はGoogle ClassroomとZoomを用いた実際の遠隔授業に関わる部分を担当しました。
 G Suite for Educationに学生のアカウントを作成し、各授業の作成のしかた、授業ごとの履修学生の流し込みのしかた、ZoomのインストールとスケジュールからURLをClassroomへ貼る方法、Classroomでの資料の提示やFormsやSheetと連携させての課題の作成など、手探り状態で「実際にやってみて分かる」的な方法で手順を理解し、画像をキャプチャして手順書を作り、といった作業をゴールデンウイークの夜中までかかって終えました。
 そして5月8日と9日に学生を密にならないように小グループで呼んで受講の仕方を説明し、同日の夕方には教員,非常勤教員にレクチャーをして、何とか5月11日のスタートに備えました。


 そのかいあって、わりとスムースに遠隔授業は始められましたが、教員,非常勤教員は慣れないことでみなさん苦労していました。ただこのような短時間でワァーっとやったことで、いろいろノウハウを見つけてはTeamsで共有して、という流れができて、この3つのツールを全教員がほぼ使いこなせるようになりました。結果的には短期間での遠隔授業の開始によって、全教員がネットツールを使えるようになり、教員間の情報共有も進み、よかったと思われます。

Office365のメール宛てでメールサーバがスパム扱いされる

自VPSのメールサーバから、Office365のメールサーバにあるアドレス向けにメールを送るにあたって、Google for Education のアドレスをfromにしたところ、VPSのIPが「Office 365 スパム対策 IP」で「送信元のIPがスパムリスト」に入れられた。

Office365の「除外ポータル」からVPSのIPアドレスを除外しようとしたところ、届いたメールにはURLが記述されていて、そこにアクセスするように指示されていた。VPSはコンソールだけで、グラフィックシステムを入れていないので、どうしようか迷った。

結果的には、テキストベースのブラウザ「Lynx」をインストールして、これを使ってサーバのコンソールから指定されたURLにアクセスし、何とかVPSのIPアドレスをスパムリストから除外できた。

ついにパンデミックに

2月15日の投稿でパンデミックを危惧していることを書きましたが、きのうWHOがパンデミックを宣言しました。

実は昨晩、NHKが2008年1月に放送した「最強ウイルス」というシリーズの「感染爆発~パンデミック・フルー」というドラマを見て、今の状況と罹患者数こそ違いますがほぼ同じなのに驚きました。このドラマの終わりはパンデミックは収束しておらず、まだ戦い続けるという、不安な終わり方でした。

今回の新型コロナウイルスに対して、各国が、さらにはわれわれ人類がどのように対処していくのか、とても心配です。さらには、人類はいつ出現するかもわからないこのような未知の危機と背中合わせで生きていることを認識しなければいけないことを感じました。